ペットが高齢になるにつれて病気やケガのリスクは急激に高まります。そんなときに頼れるのがペット保険ですが、年齢によるハードルがある保険も多く「うちの子はもう入れないかも…」と不安になる飼い主さんも少なくありません。
そこで高齢ペットでも加入可能な保険に焦点を当て、加入条件・補償内容・保険料の特徴を詳しく解説。さらに高齢ペット保険の選び方や注意点・加入までの流れ、よくある質問にも触れています。
これからのシニア期を安心して過ごすために、おすすめのペット保険5選を比較しながら最適なプラン選びの参考にしてください。
高齢になるとペット保険には入れないって本当?

「うちの子も年を取ってきたし、そろそろペット保険に入っておこうかな」そう思ったとき、ふと頭をよぎるのが「高齢だともう保険に入れないのでは?」という不安。
実際多くのペット保険には加入時の年齢によるハードルがあるため、高齢ペットの飼い主にとっては見過ごせない問題です。
そこで高齢ペットと保険の関係について詳しく掘り下げ説明します。さらに近年登場しているシニア向けの新しい保険の選択肢にも注目しながら、後悔しない保険選びのヒントをお届けします。
ペット保険には加入時の年齢制限が
多くのペット保険には、新規加入できる年齢の上限が設定されています。その理由はシンプルで、年を取るほど病気やケガのリスクが増えるから。
保険会社としても急激に増える医療費をカバーしきれない可能性があるため、一定の年齢を超えると加入できないように制限しているのです。
たとえば犬の場合1歳の平均診療費が約5万円程度に対し、14歳ではおよそ25万円にまで跳ね上がります。さらに加入時には健康状態の審査もあるため、すでに持病を抱えている場合は申し込みが難しくなることも。
こうした制限は、保険制度全体の公平性を保つ目的でも設けられています。
高齢でも加入できるペット保険もある
「もう高齢だから無理かも」と諦めるのはまだ早いかもしれません。
最近では年齢によるハードルが緩やか、あるいはまったくないペット保険も登場しています。たとえば8歳や10歳といった年齢からでも加入可能な「シニア専用プラン」などがあり、生涯継続できるものも増えています。
ただし注意点もあり保険料はやや高めに設定される傾向があり、補償内容は手術や入院が中心、通院補償がないケースも。また持病がある場合は加入できない可能性もあるため、加入前の健康チェックは必須です。
とはいえ適切なシニア向け保険を選べば、高額な医療費のリスクを軽減できます。保険料や補償内容をしっかり比較し、納得できる選択をすることが大切です。
高齢向けペット保険の主な補償内容

年齢を重ねたペットは、若い頃と比べて病気やケガのリスクが格段に上がります。そのため高齢期のペット保険では、より手厚い補償内容が求められます。
多くの保険商品では「通院・入院・手術」の基本的な診療費に加え、がんや慢性疾患など特定の病気に対するサポートも用意されています。
診療費や入院費の補償
年を取ったペットは、通院回数の増加や長期入院のリスクが避けられません。そのため高齢向けの保険では、「通院・入院・手術」にかかる費用をどれだけカバーできるかが非常に重要です。
多くのプランでは年間の補償上限が設けられていますが、手術に関しては最大90%補償のケースもあります。中には日帰り入院でも対象となるプランもあり、いざというときの負担軽減に役立ちます。
こうした補償によって、年齢を重ねたペットにも安心して医療を受けさせることが可能になります。
がん・慢性疾患など特定の病気の治療サポート
高齢になると発症率が高まるのが、がん・糖尿病・心臓病などの慢性疾患。これらの病気は治療が長引くことが多く、費用もかさみがちです。
最近ではこうした特定疾病への手厚い補償を備えた保険が増えてきました。たとえばがん治療専用の特約がついており、手術時に特別保険金が支払われるケースもあります。
慢性疾患による医療費が家計を圧迫しないよう、高齢ペット向けの補償内容はますます重視されているのです。
予防医療や健康相談などの付帯サービス
高齢ペットの健康を長く保つためには、治療だけでなく予防にも目を向ける必要があります。そのため近年のペット保険には、予防医療に関するサービスが付帯されているケースが増えています。
定期的な健康診断や血液検査・腸内フローラの測定などが、無料または割引料金で受けられることがあります。
さらに24時間いつでも相談できる獣医師による健康相談窓口を設けている保険も多く、病気の初期症状や生活習慣に関するアドバイスを受けることが可能です。
こうしたサポートを活用することで、病気の早期発見や予防につながり結果的に医療費の負担軽減やペットのQOL(生活の質)向上にもつながります。
高齢向けペット保険の選び方と注意点

ペットが高齢になると、保険選びには一層の慎重さが求められます。年齢によるハードルや健康診断の有無だけでなく補償範囲に保険料・サービス内容そして更新時の条件変更など、確認すべき項目が多くあります。
この章では後悔のない保険選びをするために、シニアペット向け保険を選ぶ際のチェックポイントと注意点について詳しく解説していきます。
年齢制限・健康診断の有無を確認
シニア期のペット保険では、加入できる年齢の上限が保険会社ごとに異なります。
「8歳まで」「10歳まで」といった上限がある中で年齢に関する加入基準なしをうたう商品も存在しますが、それでもペットの健康状態に関する確認は避けて通れません。
多くの場合健康診断書の提出や、既往歴・持病の申告義務が課されます。これらの情報をもとに加入の可否や補償内容が決定されるため、正確な申告が求められます。
特に持病がある場合は補償の対象外とされたり、加入自体ができないケースもあるため保険の条件を事前にしっかり確認することが大切です。
補償範囲をチェック
高齢ペットの保険選びで最も重要なのがどこまで補償してくれるのかという点です。
基本の「通院・入院・手術」でも商品によって細かく内容が異なります。特に、心臓病・腎臓病・糖尿病・がんといった慢性疾患への対応は要チェックです。
これらの高額かつ継続的な治療が対象になるかどうか、また補償割合(例:70%や90%)、年間の回数制限や限度額にも注意を払う必要があります。
さらに通院補償の有無も見落としがちなポイント。通院がカバーされていないと日常的な医療費の負担が大きくなる可能性があるため、ペットの健康状態や予想される治療頻度に応じて、補償のバランスと充実度を見極めましょう。
保険料の確認
高齢になるほど保険料は上がる傾向があり、若齢の頃に比べて保険料は割高に設定されます。これは加齢に伴って病気やケガのリスクが上昇するため、自然な流れといえます。
保険料に影響するのは補償割合(例:50%・70%・90%)や免責金額、支払い限度額などの設定です。自己負担を減らしたいからと補償率を上げれば、それに比例して月々の保険料も上がります。
そのため単に価格だけで比較するのではなく、補償内容とのコストバランスを重視するのがポイント。複数社から見積もりを取り家計に無理なく、かつ実際に役立つ保険を選ぶことが大切です。
窓口精算やスマホ請求などのサービス内容
補償内容がよくても保険金の請求手続きが煩雑だとストレスになります。
その点最近の保険では利便性が高く、窓口精算対応の保険なら動物病院で保険証を見せるだけでその場で精算が完了します。高額な治療費を一時的に立て替える必要がありません。
またスマホアプリでレシートを撮影・送信するだけの簡易請求サービスや、24時間対応の獣医師無料相談がついた商品もあります。これにより、夜間や休日でも安心して対応が可能になります。
こうしたデジタル対応の有無は忙しい飼い主にとって大きな安心材料。使い勝手の良さにも目を向けましょう。
更新時の条件変更・除外項目に注意
見落とされがちなのが、契約更新時の条件変更に関する内容です。契約を継続する際保険料の値上げや補償内容の見直しが行われることがあり、過去に受けた治療が対象外になる可能性もあります。
とくに高齢ペットは既往歴が多くなるため、除外項目の追加や新たな免責条件がつくケースが少なくありません。保険によっては年齢を理由に更新できないことすらあります。
長く安心して使える保険かどうかを判断するには、更新時の取り扱いルールや約款変更の可否も事前に確認しておくことが非常に重要です。
高齢でも加入できる!おすすめのペット保険5選
高齢のペットでも加入可能なペット保険は、年齢に関する加入基準が緩やか又は制限なしのプランも存在します。シニア期に増える医療費のリスクに備えた設計で、飼い主の不安を軽減してくれます。
ここでは特に注目されている5つの保険商品について、それぞれの特徴・加入条件・補償内容を解説します。
アイペット損保『うちの子』

『うちの子』は高齢でも条件を満たせば加入可能な点と、補償内容の広さが魅力です。通院・入院・手術すべてをカバーし、慢性疾患などシニア期に起こりやすい病気にも対応。
持病の有無や健康診断の結果によっては審査が必要ですが、その分きめ細かな補償設計が可能です。
補償割合(50%・70%・90%など)も選べるため、家計に合わせた調整もしやすく、幅広いニーズに応えられます。
| 保険対象 | 犬・猫 |
| 加入可能年齢 | 小型犬・猫:13歳11か月まで、中型・大型犬:11歳まで |
| 保険料 | 年齢・補償割合によって変動(例:10歳犬で月額約4,000〜7,000円) |
| 補償割合 | 50%、70%、90%から選択 |
| 補償内容 | 通院・入院・手術、慢性疾患対応、自由診療も対象 |
アニコム損保『どうぶつ健保しにあ』

『どうぶつ健保しにあ』は8歳以上の高齢ペット専用プランとして設計されており、入院・手術に特化しています。通院補償がない分保険料は比較的抑えられており、「最低限の備えを持ちたい」飼い主にぴったり。
既往症の申告が必要で健康状態によっては加入が難しい場合もありますが、万一の高額医療費に備える保険として重宝されます。
| 保険対象 | 犬・猫 |
| 加入可能年齢 | 8歳〜(終身継続可) |
| 保険料 | 月額3,000円台〜(犬種・年齢により変動) |
| 補償割合 | 70%固定 |
| 補償内容 | 入院・手術のみ(通院補償なし)、定型手術対応なし |
日本ペット少短『いぬとねこの保険』

『いぬとねこの保険』は比較的緩やかな年齢に関する加入基準が特徴で、8歳以上の加入が可能なケースもあります。
補償内容は入院・手術に加え、通院補償も選べるプランが用意されており、幅広いカバーを望む方に最適。健康診断が必要な場合もありますが、高齢ペットに対するバランスの取れた保険設計が魅力です。
| 保険対象 | 犬・猫 |
| 加入可能年齢 | 最大12歳まで(プランによって異なる) |
| 保険料 | 月額2,500円〜5,000円前後 |
| 補償割合 | 最大70% |
| 補償内容 | 通院・入院・手術、がん・慢性疾患補償あり |
プリズムペット『元気応援プランOver8』

『元気応援プランOver8』は8歳以上のペットを対象とした専用の保険商品で、通院・入院・手術すべてをカバーする総合補償型の内容です。高齢期に特有の病気や長期療養が必要なケースにも対応できるよう設計されています。
この保険の大きな魅力は、持病があっても加入できる可能性がある点です。審査基準はあるものの、他社で断られたペットでも受け入れられる柔軟さがあります。
保険料はやや高めですが、安心を求める飼い主にとって心強い選択肢となるでしょう。
| 保険対象 | 犬・猫 |
| 加入可能年齢 | 8歳以上(上限なし) |
| 保険料 | 月額約4,500円〜8,000円 |
| 補償割合 | 50%、70%、90%選択可能 |
| 補償内容 | 通院・入院・手術、慢性疾患・がん対応、終身可 |
ペットメディカルサポート『PS保険』

『PS保険』は柔軟な補償設計と利用者の満足度が高いことで知られています。高齢ペットも加入可能で通院・入院・手術すべてをカバーできるプランがあり、必要に応じて補償内容を細かく選べます。
健康状態や既往歴に応じて加入審査がありますが、持病があっても条件次第で加入が可能な場合もあります。保険金の請求手続きが簡単でサポート体制も充実しているため、シニア期に入ったペットの初めての保険としても選ばれています。
| 保険対象 | 犬・猫 |
| 加入可能年齢 | 犬:8歳11か月まで、猫:9歳11か月まで |
| 保険料 | 月額約2,000円〜6,000円 |
| 補償割合 | 50%、70%、100%から選択可(内容により制限あり) |
| 補償内容 | 通院・入院・手術、免責金額なしプランもあり、継続条件の緩やかさが特徴 |
高齢向けペット保険加入までの流れと審査ステップ
ペット保険の加入は健康状態の申告から始まり、診断書の提出、保険会社による審査を経て、契約成立・補償開始という段階を踏んで進みます。
特に高齢の愛犬・愛猫保険の場合は過去の治療歴や現在の健康状態について詳細な情報提供が求められるため、あらかじめ流れを把握しておくことが、スムーズな加入への第一歩となります。
申し込み手続きと診断書の提出
加入申込時にはペットの年齢や品種・現在の健康状態、そして過去の病歴などを正確に申告する必要があります。
病気やケガの治療歴は保険会社にとってリスク評価の基礎となるため、情報に不備や虚偽があると後に保険金請求が拒否されることもあります。
多くの保険会社では、申込み時に動物病院で発行された健康診断書の提出を求めるケースがあります。診断書はペットの現状を客観的に評価するための重要資料であり、加入可否や補償範囲の決定に大きく影響します。
特に高齢ペットは既往症の有無や健康状態が審査の要になるため、事前に診断書を準備しておくことがスムーズな契約成立につながります。
審査から補償開始まで
保険会社は提出された申込書と健康診断書をもとに審査を行い、条件を満たせば契約が成立します。補償開始日は契約内容により異なりますが、申込みの翌日から補償が始まるプランや、翌月の1日からスタートする場合が一般的です。
ただし初年度には「待機期間」が設けられていることが多く、この期間内に発生した病気やケガについては補償対象外となるため注意が必要です。また審査には数日から長ければ数週間かかることもあるため、余裕を持って申し込むことが推奨されます。
保険証発行・保険料支払い
契約が成立すると保険証(または保険証券)が発行され、自宅に郵送またはオンラインで発行されます。この保険証をもってペットは正式に保険の補償対象となり、病院での診療費の精算に活用できます。
初回の保険料支払いはほとんどの保険会社でクレジットカード決済が主流です。インターネットから加入した場合は、申し込み時点で即時引き落としとなることもあります。契約内容に不明点があれば早めに保険会社へ問い合わせることが大切です。
高齢向けペット保険に関するよくある質問
高齢の愛犬・愛猫保険に関する疑問はさまざまで、特に保護犬の年齢が不明な場合の加入可否や持病の悪化が更新時に与える影響、複数頭契約の可否など、飼い主にとって重要なポイントが多く存在します。
ここでは実際に寄せられることの多い質問について、分かりやすくお答えします。
年齢不明の保護犬でも加入できますか?
年齢不明の保護犬でも、多くの愛犬・愛猫保険は推定年齢や健康状態をもとに加入を検討するケースがあります。たとえ推定年齢が高齢期であっても健康診断の結果や既往歴が良好であれば、加入が認められることもあります。
ただし年齢不明の場合は保険会社の審査が慎重になる傾向があり、告知義務や健康状態の正確な申告が求められます。
契約後に持病が悪化した場合、更新時に影響しますか?
契約後に持病が悪化した場合、次回更新時に補償内容に影響が出ることがあります。たとえば該当する持病が補償対象外とされたり、保険料が増額される等場合によっては更新自体が拒否されることもあります。
特に慢性疾患などは更新時の条件付き補償や除外対象になりやすいため、契約前に約款をよく確認しておくことが大切です。
複数頭をまとめて契約できますか?
保険会社によっては複数頭を一括で契約できるプランを用意しているところもあります。こうしたプランでは契約頭数に応じて保険料の割引や、特典サービスが付帯されるケースもあります。
ただしそれぞれのペットに対して年齢によるハードルや健康状態の審査が個別に行われるため、全頭の情報を正確に申告する必要があります。
遺伝性疾患や先天性異常は補償されますか?
一般的に遺伝性疾患や先天性異常はペット保険の補償対象外となることが多いです。これらは生まれつきの体質や構造上の問題と見なされ、保険加入時点で既に存在しているものとされやすいためです。
ただし保険会社によっては一定条件下で補償の対象となる場合もあるため、契約前に各社の約款を細かく確認することが必要です。
保険金請求の期限や目安期間は?
保険金の請求には各保険会社で定められた提出期限があります。一般的には、治療日からおおむね1年以内に請求手続きを完了することが求められます。
期限を過ぎると補償対象外となることもあるため、診療を受けた際には速やかに請求手続きを行いましょう。領収書や診療明細の保管も忘れずに行うことが大切です。
まとめ
高齢ペット保険は加入時や更新時に特有の審査基準が設けられており、補償範囲や保険金の請求手続きにも注意が必要です。特に健康状態や既往歴は審査に大きく影響するため、正確な情報の申告が求められます。
不安な点や疑問がある場合は事前に保険会社へ相談し、約款や条件をしっかり確認したうえで加入を検討することが重要です。ペットの健康と飼い主の経済的な安心を両立する手段として、シニア向け保険を賢く活用しましょう。



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